
【岐阜】飛騨大鍾乳洞で2億5000万年の自然の神秘を堪能する
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標高900m!日本一高い場所にある飛騨大鍾乳洞


マナさん、「今日は動きやすい服と歩きやすい靴で来てください」とのことでしたが、一体どこに向かうのでしょうか?



今日は岐阜県の高山市にある「飛騨大鍾乳洞」へ行きます!自然の造形美を全身で感じられる場所なので、動きやすい服装でお願いしたんですよ。



そうなんですね!ところでマナさん……「鍾乳洞」って何ですか?





鍾乳洞とは、わかりやすく言うと、海底の生き物たちの骨や殻が蓄積してできた石灰岩の洞窟のことです。



洞窟ですか……



はい。何万年、何億年もの時間をかけてじっくり、ゆっくり形成される自然の芸術とも言える場所なんですよ!ルルさんみたいに、渓谷や鉱石が好きな人は、鍾乳洞もきっと気に入ると思いますよ♪



そうなんですね!なんだか楽しみになってきました♪



おっ!噂をすれば、もうそろそろ「飛騨大鍾乳洞」に到着するようですよ。
日本一宿儺鍋がお出迎えする飛騨大鍾乳洞





わわっ!?マナさん見てください、この大きなお鍋!!



想像以上に大きいですね!これは「日本一宿儺鍋」と呼ばれる鍋なんです。その昔、この飛騨大鍾乳洞の近くには「両面宿儺」と呼ばれる豪族が住んでいたんだとか……





「両面宿儺」って、人気アニメの『呪術廻戦』でも登場した呪いの王ですよね!まさか飛騨大鍾乳洞がゆかりの地だったとは……



といっても、この土地に伝わる両面宿儺は呪いの王というよりも地域の英雄みたいな存在で、正義の味方だったみたいですよ♪



へぇ~!





そんな両面宿儺の鍋に見守られながら、さっそく飛騨大鍾乳洞に入場しましょうか♪
蒼白の絶景「竜宮の夜景」





さあ、3つのエリアに分かれている飛騨大鍾乳洞の第一洞「竜宮の夜景」に到着です!



わぁ……!とっても神秘的ですね……



この第一洞では、青く照らされた水の上の遊歩道を歩きながら、蒼白に輝く鍾乳石を堪能できますよ。



複雑な形の鍾乳石がびっしりと集まっていて、思わず見入ってしまいますね……「竜宮の夜景」という名前の通り、もし本当に竜宮城があったらこんな風に美しい景色をしているんでしょうね♪





ルルさん、鍾乳洞の魅力は景色だけじゃないんですよ。耳を澄ましてみてください。



……あっ!水の流れる音がします!!



そうなんです♪水が流れる音や、ひんやりとした気温も、鍾乳洞の魅力なんです。



自然の絶景と水の音に、心も癒されますね♪
「夢の宮殿」のつらら状の鍾乳石も必見!





竜宮の夜景を抜けると、夢の宮殿の景色が広がっていますよ!



わっ、これも鍾乳石ですか?まるで氷みたいですね!!



つらら状の鍾乳石は「ストロー」と呼ばれているみたいですよ。



視界いっぱいに広がるつらら状の鍾乳石が作り出す造形美に、目が離せませんね♪





写真に撮って、スマホのホーム画面にしたり、プリントしてフォトフレームに入れたりするのも良さそうですよね。



素敵なアイディアですね!



ちょうど今は人も少ないので、「夢の宮殿」を背景に二人で記念撮影をしましょうか♪



はい♪



さあ、飛騨大鍾乳洞の旅は始まったばかりです!第二洞、第三洞の景色も見に行ってみましょうか♪



レッツゴー!
愛深スポット!フォトジェニックな地下トンネル



第一洞だけでも、なかなか見ごたえがありましたね。





体力は大丈夫ですか?飛騨大鍾乳洞は第一洞、第二洞、第三洞にそれぞれ出口があるので、一回出て休憩することもできますよ。



体力に合わせてどこまで見るか決められるのは良いですね。でも私は大丈夫!まだまだ元気いっぱいですよ~♪



それでは第二洞へ向かいましょう。





第二洞に向かう地下トンネルは、様々な色のLEDライトで照らされていて「愛深スポット」とも呼ばれているそうですよ。



確かに、このトンネルの中で手を繋いで歩いたり、二人で写真を撮ったりしたらロマンティックな感じですね♡





写真を撮るときは周囲に人がいないことを確かめてから、思いっきり笑顔で撮りましょうね♪



ふふふっ♪それはいい思い出になりそうですね!
細い道のりを超えた先には「月の世界」



次は第三洞ですね。



第三洞にたどり着くためには、この細~い道のりを超えなくてはいけないみたいですから慎重に進みましょう。



うっ!結構大変ですね。





さあ!細道を抜けると「月の世界」と名付けられた鍾乳石の景色が広がっていますよ!



わっすごい!!「竜宮の夜景」や「夢の宮殿」は幻想的な感じだったけど「月の世界」は神々しい雰囲気ですね……





岩の裂け目は大胆なのに、鍾乳石の表情は細かくて、とても不思議な感じですよね。



ちなみに「月の世界」を形成する鍾乳石は、洞窟サンゴと呼ばれているんですよ。



洞窟サンゴですか?





はい。海の中のサンゴに形が似ているから洞窟サンゴと呼ばれているようで、洞窟の壁に出現することが多いんですよ。



へぇ~、何だか感動しすぎて言葉も出ないくらいです。





何万年もかけてこの形が出来上がると思うと、自然や大地の力ってすごいなって思いますよね。



それだ!私もマナさんと同じことを考えていました。更に何百年、何千年と経ったら、また違う形になっているのかな~



そうかもしれませんね!
飛騨大鍾乳洞には他にも見どころがいっぱい!



はぁ~、飛騨大鍾乳洞、楽しかった♪壮大で迫力があるのに、鍾乳石の形一つひとつは繊細で……遠くから見ても、近くで観察しても楽しめる場所でしたね!





私もたくさん素敵な写真を撮りましたよ!鍾乳洞の途中にあった、ねじれながら垂れ下がるヘリクタイトも面白かったですね。



わかります!つらら状の鍾乳石や洞窟サンゴとはまた違った面白さがありましたよね。あと、鍾乳洞の中に滝があることにも驚きました♪





「幸福の滝」って名前が付けられていましたよね。他のお客さんたちが滝の前で幸福を願っているのを見て、なんだかほっこりした気持ちになりましたね♪
大橋コレクション館で美術品鑑賞も忘れずに





ルルさん、折角なので大橋コレクション館も行きましょうか!



駐車場の入口のところに併設されていた博物館ですね。



そうです!大橋コレクション館では、美術品や金塊を観賞できるんです。「戻ってきた金塊」って聞いたことありませんか?



あっ!知ってます。盗まれて溶かされてしまった金塊が戻ってきて、それが展示されているんですよね?





そうなんです。展示会場では、盗まれる前の金塊のレプリカと、戻ってきた金塊が並べて展示されているんですよ。



うわぁ~、すっかり形が変わっちゃってる……



100kgあったのに、事件後に戻ってきたのは約71kgまで減っていたらしいですよ。





ちなみに、この大橋コレクション館では、飛騨大鍾乳洞を発見した大橋外吉さんが集めた美術品が約1,000点鑑賞できます。時間はまだまだたっぷりあるので、一つひとつ美術品の美しさを堪能していきましょう♪
まとめ


昭和40年に発見され、往復800mを観賞できる飛騨大鍾乳洞では、蒼白の光でライトアップされた鍾乳石を楽しむことができます。800mある鍾乳洞は、3つのエリアに分かれていますが、第三洞からは道のりも細く、急な坂道もあるので、ご自身の体力に合わせて観賞する距離を決めてくださいね。特に必見なのは、第一洞にある「竜宮の夜景」と「夢の宮殿」です。青白い光も相まって、まるでファンタジーの世界に入り込んだかのような体験ができますよ。また、併設の大橋コレクション館は、飛騨大鍾乳洞の入場料で観覧することができますので飛騨大鍾乳洞の発見者である大橋外吉氏が集めた様々なジャンルの美術品も、ぜひ鑑賞してみてくださいね。
【最寄り空港から飛騨大鍾乳洞までの交通アクセス】
中部国際空港~名鉄岐阜駅まで電車で約1時間30分
JR岐阜駅~高山駅まで電車で約2時間
高山駅から鍾乳洞口までバスで約30分
鍾乳洞口から飛騨大鍾乳洞まで無料シャトルバスで約3分