【千葉】国立歴史民俗博物館で日本の太古から今を学ぶ歴史観光の楽しみ方

各施設で臨時休業、時短営業及びサービス内容の変更など実施されている場合がございますので詳しくは公式HPをご確認ください。

目次

1日中楽しめる国立歴史民俗博物館

Mana

ルルさんは日本の歴史に興味はありますか?

Lulu

もちろんです!わたしは特に日本史の教科書に載っている写真を眺めるのが好きだったかなぁ…♪

Mana

それなら、今から行く「国立歴史民俗博物館」はとても楽しいと思いますよ。千葉県佐倉市にある国立の博物館で、日本の歴史を知る上で欠かせない遺跡出土品や道具のレプリカ、書物、絵画などが展示されているんです。

Mana

聞いた話によると、展示資料数の多さに皆さん驚かれるようですよ。

Lulu

そうなんですか!じゃあ、とっても大きい博物館なんですね。それは早く行ってみたいです♪

Mana

って言っている間に、ほらルルさん、そろそろ到着しますよ!

文明の始まりを知る第1展示室

Mana

第1展示室で展示されているのは先史・古代の歴史についてです。

Lulu

わあ!大きな牙の象ですね!

Mana

ナウマンゾウですね。こちらは実物大の模型らしいですよ!こんなに大きなゾウが、遠い昔には日本にも生息していたんですね。

Lulu

東京の街も、昔はゾウさんがのしのしと歩いていたのかなぁ……。な~んか不思議な感じ!わあ……こっちは土偶ですね。1万年以上前の縄文時代や3000年前の弥生時代のものが残っているなんて、すごいですね。

Mana

そうですよね。ってルルさん、ちょっと待ってください。楽しいからってどんどん一人で歩いて行かないでくださいよ~。

Lulu

え!マナさん、弥生時代にもネコちゃんがいたんですね!?

Mana

今と変わらない可愛い姿ですね。更に時代が進むと、水田稲作に使っていた道具の他、銅矛(どうほこ)、銅鐸(どうたく)なども登場しますよ。

Lulu

教科書で写真を見ただけだったものをこの目で見られて、「本当にあったんだ!」ってワクワク感でいっぱいです♪

「源氏物語」の時代を知る第2展示室

Mana

平安時代になると王朝文化が栄えると共に、貴族の服装も豪華になりますよ。

Lulu

「源氏物語」が書かれた時代ですよね。1000年も前に書かれた物語…と初めて知った時は驚きましたが、ナウマンゾウの時代と比べると「意外と最近だな」って思っちゃうのが不思議です!

Mana

その気持ち、私もわかりますよ!ルルさん、こちらを見てください。今で言う「大臣」の地位に就いていた藤原道長が暮らしていた家の再現模型もありますよ。

Lulu

こんなに広い家に住んでいたんですね……のびのびできて楽しそう。でも、ちょっと掃除が大変そうで、仕える方々の気持ちを考えてしまいますね(笑)

Mana

ははは。かくれんぼとかしたら楽しそうですよね。

Lulu

昔の子どもたちもしてたのかも♪中世の芸能に関する展示は、色使いも華やかで見ていて楽しいですね。装飾や作りも細部まで凝っていて、じっくり見つめたくなります♪

国際社会の中の日本を知る第3展示室

Mana

いよいよ日本も、中世の大航海時代を経て、東アジアやオランダ、琉球などと交流を持つようになりますよ。

Lulu

国際社会って意外と早くから始まっていたんですね。近世と言えば、日本は鎖国しているイメージが強いのですが…。

Mana

鎖国と言っても、東アジアの中で孤立していたわけではないんですよ。
この当時の絵巻には、オランダ人と交流する日本人の姿が描かれています。

Lulu

遥か海の向こうのオランダと交流があるのは不思議ですよね。今みたいに飛行機なんてないのに、どうして鎖国中も交流が続いていたんだろう……

Mana

一説によると、オランダは宗教や文化の紹介ではなく、純粋に貿易を目的としていたからみたいですよ。

Lulu

へぇ、そうだったんだ!

Mana

第3展示室には、他にも物流や人流に関する資料や、当時の世界地図なども展示しています。順番に見て回りましょう♪

祭りや文化に触れる第4展示室

Mana

第4展示室で展示されているのは、民俗についての資料ですね。

Lulu

見覚えのある展示品が多い!マナさん、これっておせち料理ですよね?

Mana

そうですね。2009年末にデパートで販売されていたおせちの復元です。

Lulu

2009年って、本当につい最近ですね!?

Mana

他にも、現代の狩猟文化についても展示されていますよ。おせちのように馴染みのある文化だけではなく、「へえ、こんな文化があるんだ!」と新しい発見ができるところも魅力です。

Mana

お祭りや妖怪、まじないなどの、目には見えない物事への恐れと祈りの文化についても触れられますよ。「宇出津あばれ祭」の展示は、実際にお祭りで使われたお神輿なんです。

Lulu

ふむふむ……。これを見ると、実際にそのお祭りを見に行きたくなりますね。

Mana

そうですね。次の旅行計画にもピッタリの展示室かもしれませんね。

文明開化の軌跡を感じる第5展示室

Mana

残る展示室はあと2室。もうそろそろ、文明開化の音が聞こえる時期ですね。

Lulu

文明開化!というと、明治や大正の時代ですね。

Mana

その通りです。当時の庶民生活の姿が映し出された24台のテレビモニターは必見ですよ。

Lulu

わあぁ…!もし私が大正時代に生まれていたら、どんな生活をしていたんだろう…♪

Mana

そうやって想像を巡らせるのも楽しいですよね。私はどうだろう…小説家になってみたいなぁ。小さな和室で物語を書く生活……楽しそうです♪

Lulu

いいですね!マナさんお似合いですよ!

Mana

ありがとうございます♪

Lulu

マナさん!こっちの展示、すごいですよ!

Mana

浅草の街並みを復元した大型模型ですね。まるで昔の時代にタイムスリップしたかのような再現度の高さに私も驚きました…!

Mana

ルルさん、左の映画館では無声映画が上映されていますよ。

Lulu

昔の映画って、声が入ってなかったんですね!じっくり1本見てみたいな~。

Mana

見てみましょうか。わたしも見てみたいと思っていたところなんです。

戦争と平和について考える第6展示室

Mana

いよいよ最後の展示室にたどり着きましたね!第6展示室では、戦争と平和などにフォーカスしながら、現代日本の歴史について展示しています。

Lulu

文明開化の華やかな時代から一転、考えさせられる展示ですね。

Mana

そうですね。当時を生きた人々の幟からは、複雑な心境がうかがえます。しかし、戦争終結後に各地で栄えた闇市を再現した展示では、当時の苦しさや荒れた生活を感じてつらくなりますね。

Lulu

はい…。ダム建設のために沈んだ集落の再現模型も、何だか寂しいです。

Lulu

でも、当時の団地の様子やテレビスタジオの再現からは、徐々に活気とかけがえのない幸せが戻る様子がわかって、見守りたくなる展示ですね。

Mana

そうですね。そうだルルさんにもう一つ、見てほしい場所があるんです。一緒に行きましょう!

≪国立歴史民俗博物館≫
住所:千葉県佐倉市城内町 117
開館時期:3月~9月 9:00~17:00、10月~2月 9:30~16:30 ※入館は閉館30分前まで。
休館日:毎週月曜日、年末年始
入館料:大人600円 大学生250円 高校生以下 無料 ※企画展示は別料金。

くらしの植物苑で花を学ぼう!

Mana

ルルさん、植物と言うと、何を目的に栽培しますか?

Lulu

えっと…ナスやトマトを食べるために育てたり、バラやマツを観賞用に植えたり…でしょうか?

Mana

そうですね。実は食べたり観賞したりする以外にも、植物って気が付かない内に、もっと私たちの生活を支えてくれているんですよ。

Lulu

そうなんですか?

Mana

はい。紙を漉くためにワタやシナノキを、糸を染めるためにクチナシやベニバナを、病気を治すためにナンテンやドクダミなどを育てたりしているんです。

Lulu

ふむふむ。あ!確かに、漢方も植物からできていますよね。怪我した時も、おばあちゃんが「アロエを塗っておきなさい」って言っていたのを思い出しました♪

Mana

その通りです。くらしの植物苑では、そんな日常生活を送る上で欠かせない植物を見ることができますよ。

Lulu

素敵!普通の植物苑とはまた違った楽しみ方ができますね♪

≪くらしの植物苑≫
住所:千葉県佐倉市城内町117−5
開館時期:9:30~16:30、8月9日~8月15日のみ8:30~16:30(夏期は早朝開苑の期間あり)※入苑は閉苑30分前まで。
休館日:毎週月曜日、年末年始
入館料:一般・大学生100円 

まとめ

日本の古代から始まり、文明の始まりである縄文や弥生時代、中世、近世までの歴史を一つの物語のように観賞できる国立歴史民俗博物館は見ごたえのある再現模型が揃っています。日本がどのように発展したのかがわかるため、歴史が好きな人や日本文化を学びたい人は、ぜひ訪れてみてください。日本の歴史を知ると、今後の日本観光や文化に触れる時に、より深く楽しめるでしょう。また、国立歴史民俗博物館のすぐそばには、くらしの植物苑があります。ただ花を観賞するだけでなく、生活文化を支えてきた植物について知識を深められる場所です。国立歴史民俗博物館とくらしの植物苑は、ぜひセットで訪れてみてくださいね。

【国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑までの交通アクセス】
成田空港~京成佐倉駅(南口)まで電車と徒歩で約30分
京成佐倉駅から国立歴史民俗博物館まで徒歩で約15分またはバスで約2分

ライター:ネコムラニナ
【写真提供】
国立歴史民俗博物館

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