【千葉】国立歴史民俗博物館で日本の太古から今を学ぶ歴史観光の楽しみ方

ルルさんは日本の歴史に興味はありますか？

それなら、今から行く「国立歴史民俗博物館」はとても楽しいと思いますよ。千葉県佐倉市にある国立の博物館で、日本の歴史を知る上で欠かせない遺跡出土品や道具のレプリカ、書物、絵画などが展示されているんです。

聞いた話によると、展示資料数の多さに皆さん驚かれるようですよ。

って言っている間に、ほらルルさん、そろそろ到着しますよ！

第1展示室で展示されているのは先史・古代の歴史についてです。

ナウマンゾウですね。こちらは実物大の模型らしいですよ！こんなに大きなゾウが、遠い昔には日本にも生息していたんですね。

そうですよね。ってルルさん、ちょっと待ってください。楽しいからってどんどん一人で歩いて行かないでくださいよ～。

今と変わらない可愛い姿ですね。更に時代が進むと、水田稲作に使っていた道具の他、銅矛（どうほこ）、銅鐸（どうたく）なども登場しますよ。

平安時代になると王朝文化が栄えると共に、貴族の服装も豪華になりますよ。

その気持ち、私もわかりますよ！ルルさん、こちらを見てください。今で言う「大臣」の地位に就いていた藤原道長が暮らしていた家の再現模型もありますよ。

ははは。かくれんぼとかしたら楽しそうですよね。

いよいよ日本も、中世の大航海時代を経て、東アジアやオランダ、琉球などと交流を持つようになりますよ。

鎖国と言っても、東アジアの中で孤立していたわけではないんですよ。
この当時の絵巻には、オランダ人と交流する日本人の姿が描かれています。

一説によると、オランダは宗教や文化の紹介ではなく、純粋に貿易を目的としていたからみたいですよ。

第3展示室には、他にも物流や人流に関する資料や、当時の世界地図なども展示しています。順番に見て回りましょう♪

第4展示室で展示されているのは、民俗についての資料ですね。

そうですね。2009年末にデパートで販売されていたおせちの復元です。

他にも、現代の狩猟文化についても展示されていますよ。おせちのように馴染みのある文化だけではなく、「へえ、こんな文化があるんだ！」と新しい発見ができるところも魅力です。

お祭りや妖怪、まじないなどの、目には見えない物事への恐れと祈りの文化についても触れられますよ。「宇出津あばれ祭」の展示は、実際にお祭りで使われたお神輿なんです。

そうですね。次の旅行計画にもピッタリの展示室かもしれませんね。

残る展示室はあと2室。もうそろそろ、文明開化の音が聞こえる時期ですね。

その通りです。当時の庶民生活の姿が映し出された24台のテレビモニターは必見ですよ。

そうやって想像を巡らせるのも楽しいですよね。私はどうだろう…小説家になってみたいなぁ。小さな和室で物語を書く生活……楽しそうです♪

ありがとうございます♪

浅草の街並みを復元した大型模型ですね。まるで昔の時代にタイムスリップしたかのような再現度の高さに私も驚きました…！

ルルさん、左の映画館では無声映画が上映されていますよ。

見てみましょうか。わたしも見てみたいと思っていたところなんです。

いよいよ最後の展示室にたどり着きましたね！第6展示室では、戦争と平和などにフォーカスしながら、現代日本の歴史について展示しています。

そうですね。当時を生きた人々の幟からは、複雑な心境がうかがえます。しかし、戦争終結後に各地で栄えた闇市を再現した展示では、当時の苦しさや荒れた生活を感じてつらくなりますね。

そうですね。そうだルルさんにもう一つ、見てほしい場所があるんです。一緒に行きましょう！

ルルさん、植物と言うと、何を目的に栽培しますか？

そうですね。実は食べたり観賞したりする以外にも、植物って気が付かない内に、もっと私たちの生活を支えてくれているんですよ。

はい。紙を漉くためにワタやシナノキを、糸を染めるためにクチナシやベニバナを、病気を治すためにナンテンやドクダミなどを育てたりしているんです。

その通りです。くらしの植物苑では、そんな日常生活を送る上で欠かせない植物を見ることができますよ。