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【石川県】吉祥 中国清朝のガラスと祈りの文様
展覧会について
ルルさん、石川県能登島ガラス美術館で貴重な中国清朝ガラスが見られる企画展が開催されているそうですよ!
そうなんですね!中国清朝ガラスと言えば、鮮やかな色彩が印象的ですよね。
そうです!ところでルルさん「 吉祥文様(きっしょうもんよう) 」という熟語を知っていますか?
吉祥文様・・・聞いたことあるような無いような。どんな模様のことですか?
はい、吉祥文様(きっしょうもんよう)とは、めでたいもの、縁起の良いものを表した文様のことで、描かれるひとつひとつに人々の幸せを願う思いが込められています。
特別な模様のことなんですね!
そうです。中国清朝ガラスは中国清朝時代、歴代皇帝の庇護を受けてガラス製作が発展し、中でも色鮮やかで不透明なガラスを厚く被(き)せ、全体に吉祥文様を浮彫りにしたものが多く作られました。
今回の展覧会では、文様に託された吉祥の願いとともに、中国清朝ガラスの美と技をみることができます!
皇帝が愛したガラス
ここで少し中国清朝ガラスの歴史をご紹介します。
清朝第4代康熙帝の時代、宮廷用器物の製造を管理する「造辨処(ぞうべんしょ)」のもとに宮廷ガラス工房「玻璃厰(はりしょう)」が設置されたことで、清朝のガラス製造は飛躍的に発展しました。
工房では、透明なガラスだけでなく、不透明な玉や貴石を重んじる中国独自の美意識を反映させた色鮮やかなガラスや、異なる色を重ねる被せガラスが作られ、様々な吉祥文様が施されました。
中国の伝統と技術の結晶なんですね☆
皇帝を示す「龍」は威厳のある姿で、皇后を表す「鳳凰」は美しい花々とともに彫り込まれ、長寿を祝う文様や邪を払い福を呼ぶ文様など、清朝ガラスの文様からは皇帝が安寧を願う思いを読み取ることができます。
被せガラスを用いた作品では、吉祥の意味を込めた動物や植物、魚、鳥や蝶などが彫り込まれ、色の組み合わせや彫りの深さによって色合いを変えながら多彩に表現されています。
一つ一つの模様と色に願いや思いが込められていると思うと、考え深いですね~。
会期中のイベント
会期中には「吉祥文様のオリジナル絵はがきづくり」のイベントが開催されています。吉祥文様に込められた願いや意味について学びながら、スチレン版画でオリジナル絵はがきを作ります。
わ~素敵な絵はがき私も是非作りたいです~☆良い記念ににもなりますね!
また、展覧会に関連した絵本の読み聞かせの後、作品(模造品)に触れながら、作品の魅力や素材の特徴について紹介するイベントも開催しています。
小さい子も楽しめそう!
会期中に是非、石川県能登島ガラス美術館にお越しください!