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【岐阜】日本の古き良き農村を全身で感じられる場所『白川郷』
江戸時代の日本を肌で感じられる場所『白川郷』
岐阜県の荻町(おぎまち)地区には、江戸時代に建てられた合掌造りの住居が並ぶ街が存在します。現在も約100世帯がここで暮らしており、観光客向けの宿泊施設なども営まれています。
この地区は「白川郷」と呼ばれ、富山県の五箇山と共に1995年にユネスコの世界遺産に登録されているんですよね!
それでは、観光スポットや宿泊施設などの情報と併せて白川郷の魅力を紹介していきます!
日本三大秘境にも選ばれるここ白川郷。世界遺産に登録されているだけあり、日本の故郷(ふるさと)を彷彿とさせるような優しい町並みが広がっています。
この景色を見るために、海外からも沢山の観光客が訪れる日本屈指の観光名所なんですよ~!
ところで、合掌造りとは何かご存じですか?手のひらを合わせたように三角形に丸太を組んで作られた茅葺き屋根の住居のことを言います。豪雪の地域で住居への負担を軽くするように屋根の勾配がきつく作られており、屋根裏部屋が広くとられているのが特徴ですね。
今も住居として利用されている重要文化財『和田家』
和田家は集落内で最大規模の合掌造りで、築後約300年が経過した今も住居として活用しつつ1階と2階部分を見学施設として公開しています。
庭や生垣、周囲の田畑や水路などの周辺環境の保存状態もよいことで知られており、家全体が国の重要文化財として指定されています!
1階は居間や寝室など合わせて8部屋。入ってすぐの部屋には火が灯された囲炉裏があります。かつて囲炉裏は暖房、調理、照明など、一つで様々な役割を果たしていました。この囲炉裏の火は年中絶やさず灯し続けられているんです。
囲炉裏のそばには記念撮影用のプレートがおいてあり、定番の撮影スポットになっていますよ~♪
急な階段を上ると中2階が存在しており、当時の養蚕や農業などに使う道具の物置として使われていた様子が再現されています。その上にある2階は、壁やふすまなどが無く広々していますが、天井が低く屋根裏部屋のような空間になっています。茅葺き屋根がそのまま壁になっており、内側からの様子も見ることができます!
現在は、炊事に使われた桶や鍋など当時使われていた道具が展示されていますね。
SNS映え抜群!集落全体を一望できる『天守閣展望台』
荻町集落を一望でき、パンフレットのような写真を撮りたいなら、お食事処「城山天守閣」の展望台がおすすめです。ここから集落を眺めると一口に合掌造りといっても、その一つ一つに屋根の傾斜や窓の形、数など個性を感じることができます。
紅葉や金の稲穂などで集落全体の季節の移り変わりが見られるポイントでもあるので、ぜひ訪れる度に1枚は撮影してみてくださいね!!
天守閣から直接集落を撮影するのももちろん素敵ですが、少し引き気味で撮影すると、白山連峰までをカメラに収めることができますよ!
展望台にある桜や紅葉などの樹木をフレームに少しのぞかせることで季節感がぐっと増し、まるで絵画のような美しい光景を撮影できます。ぜひ試してみてくださいね~♪
天守閣では展望台のほかにも、お食事処、喫茶店、お土産の販売コーナーもあり、店内には全国のカメラマンから寄せられた白川郷の写真を展示してあります。
100台収容の無料駐車場が併設されているので、車で向かうのもおすすめです!
『結の心』が紡ぐ白川郷の生活
白川郷の住民の皆さんは「結(ゆい)の心」を大切にしています。
「結」とはお互いに助け合うことを表しているんです。
現代の生活様式に合わせて減っていく合掌造りに危機感を持った人々は保存活動をはじめ、1971年に「売らない、貸さない、壊さない」の三原則を決め、この風景を守ってきました。
この関係性が築き上げた「結の心」は現代にもしっかり引き継がれており、茅葺き屋根の葺き替えは、村人全員で協力して行っています。白川郷での暮らしから「人と人のつながり」や「絆の大切さ」を感じてみてはいかがでしょうか。
下を向いて歩こう…??
集落を散策していると、つい見事な茅葺き屋根や景色に注目して上を向いて歩きがちですが、たまに少し下を向いて道のそばを流れる用水路にも是非目を向けてみてください。そこにはある「生き物たち」が住んでいるんです…。
そこには優雅に泳ぐニジマスなどの魚たちの姿があります。個人の敷地内に池があるところもあり、池の中では金魚やコイなどのきれいな魚たちが優雅に過ごしている姿も見ることができます♪
白川郷の周辺の水路は透明度がとても高く、海外から訪れた観光客の方が水中カメラで撮影した用水路の様子が動画共有サイトで話題になったこともあるそうですよ~!
また、道にあるマンホールの蓋は白川郷限定のデザインになっておりここでしか見ることができません!
そちらも是非旅の記念に写真に収めてみてはいかがでしょうか?
合掌造りの宿に泊まろう!おすすめのお宿『孫右衛門』『志みづ』
日帰りでも十分楽しめる白川郷ですが、せっかくなら当時の雰囲気の夜も過ごしてみませんか?
ここでは実際に宿として営業している古民家をご紹介させていただきます!
「合掌乃宿 孫右エ門(がっしょうのやど まごえもん)」白川郷でも数少ない囲炉裏のある民宿で、その囲炉裏を囲んで食事を楽しめるのが特徴なんです。
孫右エ門の食事は地元でもおいしいと評判で、ついおかわりしてしまう方が多いんですよ!飛騨や白川郷の名産を一通り堪能できるラインナップになっており、中でも囲炉裏でじっくり焼いたイワナは絶品です♪
続いては合掌集落からは少し離れ、落ち着いた場所にある「志みづ」。のんびりゆったりした時間を過ごしたい方におすすめです!
海外からのお客様が多いお宿で宿泊客同士の交流も多いため、新しい出会いがここにあるかもしれません!志みづのお食事は、野菜中心で作られている日本の家庭料理です。食べた人がホッと安心するようなあたたかさがあります。
白川郷の四季
白川郷は1年を通し、どの時期に訪れても心を落ち着かせる美しい原風景が広がっています。春から初夏にかけ、桜の開花や田植え前の水面に映る逆さ合掌が見られ、夏には緑の大平原が広がり、稲の穂がさわやかな風に吹かれ揺れる光景は言葉では表現できません。また秋には赤・緑・黄に木々が紅葉し、冬には合掌造りの屋根を雪が白く染めます。四季を感じられる日本ですが、白川郷は別格ですね。
日本には色々な観光地や綺麗な景色などありますが、白川郷は古き良き日本を代表する特別な場所なのですね。
観光に役立つ情報
白川郷合掌造り集落内には、多言語表記(英語、韓国語、中国語繁体字)による観光案内板を設置してあります。また、白川郷バスターミナルの観光案内所には、英語併記のパンフレットをはじめ、言語別のガイドマップや散策マップも用意されています。
対応言語は英語、中国語(繁体字、簡体字)、タイ語、韓国語、ドイツ語、フランス語、スペイン語です。日本語が苦手な方でも安心ですね!
古き良き日本の歴史や人々の絆を感じることができる場所白川郷。都会の喧騒から離れて、のんびりゆったりとしたひと時をここで過ごしてみるのはいかがでしょうか。季節によって全く別の表情を見せてくれるのも大きな特徴なので、一度訪れたことがある方も是非また別の季節に訪れてみてください。
≪最寄り空港から白川郷までの交通アクセス≫
・富山空港からひだ白川郷までバスで2時間40分ほど(乗り換えあり)
・小松空港から白川郷までバスで3時間ほど(乗り換えあり)