世にも珍しい妖怪専門美術館を巡る


絵本や怪談話に出てくる妖怪って…本当にいるのでしょうか?

どうなんでしょうね。でも確かに日本の妖怪は、身近な道具や動物が化けて妖怪になった物が多いので、実際に身近にいるのではないかと信じてしまいますよね。

はい。私一度でいいから妖怪に会ってみたいんです♪

それならいい場所を知ってますよ!今回は香川県小豆島「妖怪美術館」についてご紹介します。
妖怪美術館とは?


妖怪美術館は、香川県の小豆島にある美術館です。施設内に800体以上の妖怪造形作品が展示されています。現代の人々が創作した“現代の妖怪”が展示されているのが特徴です。例えばパソコンの妖怪や、SNSの「いいね」を集める妖怪など、ユニークで可愛らしい妖怪がたくさんいます。

妖怪専門の美術館なんて珍しいですね!建物も年季が入っていて本当に妖怪が出てきそうです。

実はこの美術館、古い蔵や古民家や印刷所などを改修して作られているのですよ。

だから、不思議でちょっぴり怖い雰囲気が漂っているのですね。ところでチケットはどこで買えるのでしょうか?

受付で購入します。その際、スマートフォンにオーディオガイドのアプリをダウンロードし、アプリの案内に導かれながら町に点在する01号館から04号館を巡ります。

展示場所が4カ所もあるなんて見応えありそうですね!でもそんなに建物があったら、移動が大変ではないのでしょうか?

どの展示会場も徒歩圏内なので、大丈夫ですよ。



受付にはミュージアムショップが併設されていて、個性的なお土産を購入できますよ。

人面犬のクリアファイルにアマビエのマスクケース。かわいい妖怪グッズからインパクトたっぷりのグッズまで幅広いお土産が置いていて、どれを買うか迷ってしまいますね!
妖怪がなぜ生まれたのかを知れる


01号館では、妖怪が生まれた理由を、アート作品を通して知ることができます。

自然現象や不気味な物が、人の想像力によって「妖怪」になっていったのですね。興味深いです。



3階の展示室には、小豆洗いに子泣きじじいなど、古来から伝わる妖怪たちのオブジェが展示されています。

館内は撮影OKなのですね。お気に入りの妖怪を撮ってSNSに載せたり、友だちに見せたりしてもおもしろそうですね!
気がついたら妖怪に食べられている?!


続いて02号館に行ってみましょう。

この金色の枠で縁取られた場所が入口でしょうか?でも、2つ穴が開いているだけで行き止まりですね。

ルルさん。その穴から顔を出してみて下さい。写真を撮ってあげますよ。


ありがとうございます。早速見せて下さい!ってあれ?いつのまにか私、大きな妖怪に食べられています!

これは人に使われなくなったコタツの妖怪「包んであげましょか」なのです。02号館では、入場するや否や妖怪に捕食され、人間たちを妖怪視点で観るという不思議な体験ができます。



びっくりしました。そしてこの目の前にいる不気味なオブジェが妖怪から見た人間の姿なのですね。


妖怪たちには、ヒトはどのように見えているんでしょうね?
期間限定展示も楽しめる


03号館は、現代の妖怪をテーマにした展示を観られます。

展示テーマは、年に1回変わるのですね。今まではどのようなテーマの展示があったのでしょうか。


過去には、水にまつわる妖怪を集めた「妖怪の水族館」展や、平成に生まれた妖怪たちをテーマにした「平成妖怪図鑑」を開催。現在は、オリンピックイヤーに合わせ妖怪たちの大運動会をテーマにした「大妖怪運動会」を2022年1月末まで開催しています。
瞑想を通して心の中を見つめ直す


04号館は、畳に寝転がって天井画を鑑賞しながら瞑想をする空間になっています。

なんだか心が落ち着く場所ですね。天井に何か描いてありますが、あれは何でしょうか?

あれは「カンシシャ」という妖怪です。人間の心に潜む闇を吸い取り、生まれ変わるきっかけを与えてくれるそうですよ。
無料のオーディオガイドアプリで楽しさ100倍!


妖怪美術館はスマホにアプリをダウンロードしてオーディオガイドを聴きながら回ります。

妖怪たちが話しかけてきたり、道案内してくれるんですよ。

日本語のほかに、英語、中国語(繁体字・簡体字)と言語切り替えもでき、妖怪を通して日本の文化や精神性を知ることができると外国人観光客にも人気です。
美術館を満喫した後は小豆島グルメを堪能


妖怪美術館楽しかったですね!ところでマナさん、そろそろお昼時なので、どこかでランチを食べませんか?

そうしましょう。何か食べたい物はありますか?

せっかく小豆島まできたので、この土地ならではのお料理がいただけるお店に行きたいです!

それなら妖怪美術館と同じ小豆島ヘルシーランド(株)が営業しているレストラン、「島メシ屋」に行ってみましょう。ここでは島の無農薬野菜やオリーブ牛を使用した、定食がいただけます。

オリーブ牛のローストビーフに島の野菜定食…。どれも美味しそうですね!


お弁当の販売もしているので、テイクアウトしてお外で食べるのもおすすめです。
まとめ

現代の人々が創作した、現代に潜む妖怪たちを展示した妖怪美術館。小豆島にあるので、一見行くのが難しそうに思えますが、高松港からフェリーに乗れば、所要時間60分程で訪れることができます。可愛くてユニークな妖怪たちに実際に会ってみたい方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
≪最寄り空港から妖怪美術館までの交通アクセス≫
高松空港~高松築港駅までリムジンバスで約40分、高松築港駅から高松港まで徒歩約4分
高松港から土圧港までフェリーで約60分(高速艇で35分)、土圧港から妖怪美術館まで徒歩約15分