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【石川】 自然と共に生きる能登半島②
秘境『奥能登』を訪れる
絶景スポットや美味しいグルメが盛りだくさんの「能登半島」は、日本海側最大の半島ということだけあって、とっても広いです!
その中でも今回紹介する「奥能登」地域は、文化的価値の高い祭りや工芸品、恵まれた環境と伝統技術による日本酒・塩などがあり、奥が深い観光地なんですよ~!
能登半島の「内陸側の能登エリア」よりも先端側は「奥能登」と呼ばれているんですね。
奥能登には、伝統工芸品「輪島塗」で知られている輪島市や、塩作りで有名な珠洲市(すずし)などが含まれていますよ!
奥能登観光には車が便利!!ツアーもありますが、より自由に楽しみたい方は、レンタカーをおすすめします!
能登半島の情熱的な『祭り』
能登半島では一年中祭りが催されており、まさに祭りの宝庫です!
どれも地元の方々がとても大切に守ってきた伝統行事であるため、祭りにかける想いの強さが観る人を感動させてくれます☆
ぜひ祭りの時期に合わせて、能登半島旅行の予定を立てましょう!
能登半島で最も有名な祭りといえば「キリコ祭り」です!
「キリコ祭り」とは、能登半島の約200地区で毎年7月から10月にかけて行われているキリコを用いた祭りの総称です。
各お祭りの開催日時は異なりますので、お気に入りのお祭りがあれば事前に開催日時を確認しておきましょう!
キリコとは巨大な灯籠(とうろう)のことで、祭りの際は若者たちがこれを担いで乱舞します!
大きいものだと高さ約15mでビル4階の高さに匹敵し、なんと重さは2t以上にもなるとか。
それはもう大迫力ですよ!
同じキリコ祭りといえど地域によって千差万別
能登町の「あばれ祭」では燃え上がる大松明の炎とその火の粉を浴びるキリコや担ぎ手たち、そして神輿を投げたり転がしたりする豪快さに圧倒されますよ!!
珠洲市の「宝立(ほうりゅう)七夕キリコまつり」は、約100人の担ぎ手がキリコを沖に運び、海上にある柱松明の周りで水しぶきを上げながら乱舞します
暗闇の中、水面に反射するキリコの灯りと、キリコ祭りの中でも最大人数を誇る担ぎ手たちの勇壮な様は、観客を魅了すること間違いなしです!
輪島キリコ会館には、現在、大小合わせて30基のキリコが展示されており、一年を通して迫力あるキリコを見ることができます。
館内2階にある空中回廊からは展示を見下ろすことができ、普段とは違った角度から壮大なキリコの装飾を見学してみましょう!
『輪島』に来たからには手作り体験!
西北に位置する「輪島」は奥能登観光の中心です!輪島と聞くと最も馴染み深いのは「輪島塗(わじまぬり)」ではないでしょうか。
輪島塗(わじまぬり)は、輪島市で生産される漆器のことです。その起源は所説ありますが、少なくとも1476年には輪島に塗師が存在していたと言われています。
できあがるまでは作品により75~124ほどの工程があり、それぞれを極めた複数の職人が手作業で行い、完成まで1年以上かかることもあるそうです!
手間暇かけて作られた一品だからこそ、繊細で優美な風貌でありながら、丈夫で長持ちする一生の品として愛され続けています。
石川県輪島漆芸美術館は全国的にも珍しい漆芸専門の美術館です。
輪島塗をはじめ様々な漆芸品を展示し、輪島塗の歴史と文化を製作道具や映像等でわかりやすく紹介しています。
また、漆芸品を鑑賞するだけではなく手作り体験ができ、中でもおすすめは「沈金箸色付体験」です!※沈金(注1)
あらかじめ模様が彫られた数種類の箸から一つ選び、好きな色をつけて完成です!
お箸は当日に持ち帰ることができるんですよ!my箸としてお土産にいかがでしょうか。
※注1:沈金(ちんきん)とは、漆面にノミで模様を彫ったところに漆を擦り込み金箔や金粉を埋め込む装飾技法です。
美しい日本海をフィルムに収める
人々が山や海と丁寧に付き合い共生してきた点が評価され、日本で初めて世界農業遺産に選ばれた「能登の里山里海」。
その代表的な風景として観光客に人気なのが、白米千枚田(しろよねせんまいだ)です。
青い空と海を背景に季節によって色を変える棚田は、いつ見ても日本らしさを感じることができます。
続いてご紹介するのは、能登半島の最先端にある禄剛埼灯台(ろっこうさきとうだい)です。
天気次第では約100㎞先の佐渡島まで見渡すことができ、奥能登には欠かせない観光地ですよね!
海から昇る朝日と海に沈む夕陽の両方が楽しめるインスタ映えスポット♪
禄剛埼灯台を基準として富山湾や七尾湾に面する東岸は「内浦海岸エリア」と呼ばれており、知る人ぞ知る隠れた絶景スポットとなっています。
県道28号線を南下すると目に入るのは、海越しの立山連峰です。雪が降り積もり白くて美しい大パノラマは、思わず息を呑むほど!
3,000mクラスの山々が海越しで見られるのはここだけなので、ぜひ内浦エリアまで足を運んでみましょう。
幻想的で神秘的な『ランプの宿』
禄剛埼灯台から車で約10分のところにある3星ホテル「よしが浦温泉 ランプの宿」は能登最先端に位置し断崖直下から望む絶景は息をのむほどなんですよ。
名前の由来になったランプが館内の至る所で優しい灯りを放ち、幻想的な空間を作り出します。自然のエネルギーを間近で感じられる特別なひとときを是非ご堪能下さい。
日本三大パワースポットの一つといわれる「聖域の岬」は、「空中展望台スカイバード」と「青の洞窟」という二つのスポットがあります。
「空中展望台スカイバード」は、聖域の岬の上に建てられています。崖から飛び出た展望台を進む感覚はまるで空中を歩いているような気分になります♪
崖から飛び出た展望台は勇気がいりますが、信じられないほどの壮大な自然は、今まで感じたことにない体験をさせてくれますよ。
また、展望台から自然な遊歩道を歩くとそこには青の洞窟の入口があり、中に入るとそこは別世界。ブルーライト、外からの光は気持ちが高ぶります。
奥能登最先端の陸の孤島で自然のエネルギーを感じて、理想の旅を実現しましょう♪
奥能登にはグルメが盛りだくさん!
能登半島ではとっても美味しい牡蠣が食べられることをご存知でしょうか?
能登島を取り囲む七尾湾はその地形的理由から植物プランクトンが豊富なため、牡蠣の養殖が盛んに行われているんですよ☆
また、毎年2月には穴水町で雪中ジャンボかきまつりが開催され、総延長400mのジャンボ炭火コーナーで自分で牡蠣を焼いて食べることができます♪
海のミルクと呼ばれている牡蠣は栄養満点!能登に来たらぜひ牡蠣をお召し上がりください!
※雪中ジャンボかきまつり2021はコロナウィルス感染対策のため中止
奥能登の名物「能登丼」は地元の食材をふんだんに使ったご当地グルメです!
魚介類や肉・野菜などはもちろんのこと、白米や食器までも能登産にこだわった、まさに宝石箱のような料理!
現在、奥能登に店を構える45の飲食店で個性あふれる能登丼が楽しめます!
日本酒は、日本特有の製法で醸される米の旨味がたっぷり詰まった贅沢なお酒です♪
奥能登には約250年前から「能登杜氏(のととうじ)」と呼ばれる酒作りの集団が存在しており、現在も能登半島の上質な水を使った日本酒が数多く作られているんです!
オススメは珠洲市にある宗玄酒造の「宗玄(そうげん) 能登乃国 純米酒」で、上品でキレのある味わいは魚料理との相性が抜群ですよ~!
日本三大朝市の『輪島朝市』を楽しむ!
輪島といえば「輪島朝市」は絶対に外せませんよね~!
生鮮魚介類や草花農産物の他に加工海産物や加工食品、工芸民芸品、衣料雑貨品などのお土産に適したものなど、輪島の全てが集結しているような夢のような場所です♪
海の幸、山の幸など見ているだけでもワクワクしちゃいますね☆
日本三大朝市(注2)の一つに数えられ、「朝市通り」と呼ばれる商店街で毎朝8時~昼12時頃に行われています!
朝市は毎月第2水曜日と第4水曜日、お正月(1/1~1/3)はお休みなので、気を付けてくださいね!
※注2: 「日本三大朝市」には諸説あり、「千葉県の勝浦朝市」「石川県の輪島朝市」「佐賀県の呼子朝市」「岐阜県の高山朝市(宮川朝市/陣屋前朝市)」のいずれかであるとされています。
売り切れ御免!『珠洲の塩』
お土産として購入したいのが「珠洲の塩」です!
実は能登半島で作られた塩は評価がとても高く、以前東京スカイツリー(R)の根元にある商業施設「東京ソラマチ(R)」で珠洲の塩が販売された直後、売れすぎて在庫が足りなくなったという逸話があるほど!
能登半島の北岸では、日本で唯一最古の方法で塩が作られています。
「揚げ浜式製塩法」と呼ばれるその方法は、砂浜に作られた塩田に人の手で海水を撒くところが印象的です。
一見簡単そうに見えますが、強い日差しの中での重労働かつ繊細な技が必要な作業は、素人が真似できるものではありません!
まさに、手塩にかけて作られた最高品質の塩といえるでしょう!
珠洲市にある「道の駅すず塩田村」には、お土産などが購入できる売店と、能登半島における塩作りの歴史が分かる資料館があります。
また毎年5月~9月は揚げ浜式塩作りの体験もできるので、ぜひ立ち寄ってみてください!
まとめ
奥能登はいかがでしたか?白米千枚田など奥能登でしか見られない自然と文化が織りなす絶景や日本海に面した半島ならではの海の幸をはじめとした絶品グルメなど、わざわざココまで来る価値が能登半島にはあります!日本の歴史や伝統も含め、全てを楽しみたい方におすすめです!「能登半島①」をご覧になっていない方は、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね~!